摂氏零度

高崎線の中でだべる女子高生たちは、
エナメルのバッグをぱんぱんにしてわたしを蹴散らし通り過ぎる
そして私はいくつかの駅を経てなみくじら号に乗り換える
寝ていないものだからついついうたた寝してしまった。
水上で飛び起きる。DSを落とす。拾う。
次に乗った電車は9分間でばいばい
土合の駅でしばし癒される
一応観光だからな・・・と運動靴の親子連れに混じって
一人サンダルで462段登頂。息切れ。二十歳だからね。
肌寒いホームでひとり読書。あーたのしかった。鶴田謙二


長岡の駅についたころふたりと合流。スタバで新幹線の愚痴。
夜。花火を見る。席を横取りされたことに泣く。フェニックス席。

墓参りでけもの道を登り、母が号泣する
ほんとに落ちたら谷みたいなところをサンダルで登った。
父はわたしたちを殺すつもりだったのかも。ねえ。
でも景色はよかった。虫いっぱいいた。景色はよかった。


そして眠る。
思い出だけぎう、として眠る
あー、お茶漬け屋から連絡来ない