害虫
夜11時からその日売れ残ったものを
ゴミ箱にほおりこむ地獄の作業が始まる。
甘さ、酸っぱさ、香ばしさがまざって主張をはじめ、
心臓がじくじくするようなにおいが体を占める
いちにさん、いちにさん。
小気味よくほおりこめ!
さあさ、リズムを乱さずに!
そのうちやめます。
摂氏零度
高崎線の中でだべる女子高生たちは、
エナメルのバッグをぱんぱんにしてわたしを蹴散らし通り過ぎる
そして私はいくつかの駅を経てなみくじら号に乗り換える
寝ていないものだからついついうたた寝してしまった。
水上で飛び起きる。DSを落とす。拾う。
次に乗った電車は9分間でばいばい
土合の駅でしばし癒される
一応観光だからな・・・と運動靴の親子連れに混じって
一人サンダルで462段登頂。息切れ。二十歳だからね。
肌寒いホームでひとり読書。あーたのしかった。鶴田謙二。
長岡の駅についたころふたりと合流。スタバで新幹線の愚痴。
夜。花火を見る。席を横取りされたことに泣く。フェニックス席。
墓参りでけもの道を登り、母が号泣する
ほんとに落ちたら谷みたいなところをサンダルで登った。
父はわたしたちを殺すつもりだったのかも。ねえ。
でも景色はよかった。虫いっぱいいた。景色はよかった。
そして眠る。
思い出だけぎう、として眠る
あー、お茶漬け屋から連絡来ない
ミント味のほっぺ
夏になる。なっている。
皮膚にぺたり。はりつく空気。
でも笑顔が見られるからいいのだ。花火大会にいく。笑顔。
浪人終えてからあまり使わなくなった机に突っ伏して
ミント味のアイスをたべる。毎日ね。
夏ははじまっている。笑顔もある。あるよね。
ちょっと浮きたい。はしゃぎすぎてる。
チャリで真夏を突っ切るつもり。
低体温、まだ暑くない。
- 作者: 鶴田謙二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/08/20
- メディア: コミック
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おもいでエマノン読む前に予習。
forget-me-notを読める日はいつくるのだろうか。
あ。
20歳になってた。
おめでとう、おめでとう。